メチルエフェドリンのまめちしき
主に気管支喘息に使用される混合型アドレナリン作動薬の
メチルエフェドリン。
同効薬にエフェドリンがあります。
エフェドリンとの違いは何でしょうか?
エフェドリンのアミノ基に
さらに1個のメチル基が入ったものがメチルエフェドリンで、エフェドリンに比べてβ2作用(気管支拡張作用)は強いが、他の作用は弱いため、中枢興奮、昇圧、散瞳等の副作用が少ない。
基本的な薬効・適応
混合型アドレナリン作動薬
①α、β両作用を示す。
α作用(血管収縮など):NAdの遊離を介する関接作用。
β2作用(気管支拡張など):β2受容体に対する直接作用。
③COMTやMAOで分解されないため経口投与可能である。
適応症は気管支喘息、低血圧など。
日本代表選手、ドーピング?
1984年のロサンゼルス・オリンピックの時のこと、
日本男子バレーボールの選手が風邪を引き、トレーナーから渡された葛根湯を服用して出場し、試合後に行われたドーピング検査で、興奮剤が検出された事がありました。
参照:
ドーピングについての理由
市販の風邪薬に含まれていることもありますので、
スポーツの公式大会を控えている方は特に注意が必要ですね。
補足資料
添付文書:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00050514.pdf
インタビューフォーム:http://www.fuso-pharm.co.jp/cnt/seihin/parts/015/015_i.pdf