エフェドリンのまめちしき
主に気管支喘息に使用される混合型アドレナリン作動薬のエフェドリン。
風邪薬や漢方薬にも含まれています。
そんなエフェドリンについてどのような特徴があるのでしょうか。
今から紹介していきます。
混合型アドレナリン作動薬
直接α,β受容体を刺激する作用と、神経終末からアドレナリンを遊離する作用を示します。
①α、β両作用を示す。
α作用(血管収縮など):NAdの遊離を介する関接作用。
β2作用(気管支拡張など):β2受容体に対する直接作用。
③COMTやMAOで分解されないため経口投与可能である。
適応症は気管支喘息、低血圧など。
漢方薬や風邪薬でスポーツ選手がドーピング反応で陽性になるというお話を聞いたことはありませんか?それは生薬“麻黄”の成分、“エフェドリン”の影響です。
参照:
薬によっては意図せずにドーピング検査陽性になってしまうものもあります。
気になる方はスポーツファーマシストに相談してみてください。
長井はマオウから一つのアルカロイドを単離し、エフェドリン(Ephedrine)と命名した。長井は「エフェドリンの発見」で天然物化学史に名を残すとにはなった。
エフェドリンは日本人の長井長義氏が世界で初めて発見された成分です。
さらに、エフェドリンからメタンフェタミンを合成したのも長井長義氏であり、日本の誇る優秀な研究者の1人となっています。
添付文書:
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00049109.pdf
インタビューフォーム:
http://www.nichiiko.co.jp/data2/55170/04_interview/ephedrinNAG_i40-if02(2).pdf