シロドシンのまめちしき
前立腺肥大症で尿が出にくい患者さんに適用される選択的α₁受容体遮断薬のシロドシン。
男性にとって様々な効果を示す薬となっています。
今回は、そんな様々な作用を起こすシロドシンのまめちしきを紹介していきます。
前立腺、尿道、膀胱括約筋などの下部の尿路に存在するα₁受容体を選択的に遮断することでそれらの下部平滑筋を弛緩させます。
適応としては、前立腺肥大症に使用します。
α₁受容体には3種類の受容体が存在し、シロドシンはα1A受容体に対して高い選択性があります。
残りの受容体分類についてはこちらをどうぞ。
尿(URINE)のトラブルである排尿障害を改善し、快さと喜び(LIFE)を得られることから名づけられました。
参照:インタビューフォーム
特徴的な副作用として 逆行性射精などの射精障害が挙げられます。
糖尿病などの基礎代謝疾患や外科的手術によって起こることもあり、「男性不妊」の原因になり得ます。
症状などが見られる場合はお近くの医師や薬剤師に相談しましょう。
ユリーフに、早漏症の治療効果が指摘されました。 ユリーフは、α遮断薬に分類されますが、他のα遮断薬に属する薬剤に比較し、特にユリーフに顕著だとのことです。
副作用の逆行性射精は、他のα1受容体遮断薬(ナフトピジル、タムスロシン)に比べ、発生頻度は10倍高いのですが、早漏症に治療効果の指摘がされたようです。
インタビューフォーム
http://www.kissei.co.jp/di/vcdb/pdf/if_urt08.pdf
添付文書
http://www.kissei.co.jp/di/vcdb/pdf/di_urt09.pdf