プラゾシンのまめちしき
主に高血圧や前立腺肥大症による排尿障害に使用されるα1受容体遮断薬ブナゾシン。
近頃はPTSD(心的外傷後ストレス障害)による悪夢にも効果があるということも研究されているそうです。
血管のアドレナリンα1B受容体を選択的に遮断することによって、血管を拡張させて、血圧を低下させる。
シナプス前膜のα2受容体への遮断作用は極めて低いので、ノルアドレナリンの遊離には関与しないため頻脈は起こしにくい。
また、プラゾシンは前立腺のα1A,D受容体も遮断し排尿障害を改善する。
一般に血圧を下げる薬として使用されているプラゾシン(prazosin)という薬に脳神経の損傷を防ぎ、PTSDに伴う悪夢を解消するという別の作用があることが報告されています。
PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことであり、強い心的ストレスを受けた後に不安や不眠などの精神症状が出ることです。
これらはアメリカのワシントン大学で研究をしている。
ベトナム戦争でPTSDを発症した患者を対象にプラゾシンを投与して経過を観察したところ、症状が改善されたそうです。
一般的な高血圧治療薬として使用されることは少なく、褐色細胞腫などの交感神経作用が過剰になった病態や、前立腺肥大症などで排尿障害を合併した患者で使用される。
臨床的には、高血圧よりも、前立腺肥大症における排尿障害に使用するそうですね。
ミニプレス
添付文書:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00052809.pdf
インタビューフォーム:http://www.info.pmda.go.jp/go/interview/2/671450_2149002F1128_2_1F