フェノテロールのまめちしき
喘息の発作のときに使用するβ2受容体刺激薬のフェノテロール。
短時間で作用するため、発作時に使える薬となっています。
それでは、フェノテロールのまめちしきを紹介していきます。
短時間作用型アドレナリンβ2刺激薬
吸入し、肺に届くとアドレナリンβ2受容体を刺激し、気管支平滑筋を拡張(弛緩)させる。
適応としては
・喘息
がある。
商品名としては、ベロテックが使われている。
喘息の薬、皆さんは苦しくなった時に吸入器でシュッと吸引するイメージがあると思います。
ただ、喘息の薬には種類があるのです。
・短期間のあいだ効く薬
(短時間作用性吸入β2刺激薬 Short Acting β2 Agonist (SABA))
・長期間のあいだ効く薬
(長期間作用性吸入β2刺激薬 Long Acting β2 Agonist (LABA))
この2種類です。
短時間作用のSABAの場合、発作が起きた時にシュッと吸入します。
長時間作用のLABAの場合、発作を未然に防ぐために定期的に吸引します。
ニュージーランドでは1990年代前半までフェノテロールが広く使われていたが、本薬が喘息死の第二の流行の要因であるという証拠に応えて、ニュージーランド厚生省は使用を厳しく制限した。その後ニュージーランドでは喘息の悪化が著しく減少したため、喘息死の流行はフェノテロールが原因だったとする主張がある。ただし、同じデータを再分析した結果、喘息悪化の減少はフェノテロールではなく、吸入副腎皮質ステロイド剤の使用の増加と強く関連している、という反論がある。
海外では、β2受容体刺激薬の使用に関しては制限がある国もあるそうです。
しかし、ニュージーランドでは、この喘息悪化の現象はフェノテロールでなく、副腎皮質ステロイドの影響ではないかという議論もあるようです。
薬は、人種、食文化なども影響していくので、国により使用方法は異なっていきます。
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