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イソプレナリンのまめちしき

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喘息や、ひどい徐脈のときに使用されるイソプレナリン。

薬効はシンプルで、β1受容体刺激の心機能の増加、β2受容体刺激の気管支拡張作用の目的で使用されます。

 

同じ薬理作用でも「イソクスプリン」とは適応が変わるので、比較してみて下さい。

yaku-mame.hatenablog.com

 

それでは、イソプレナリンの豆知識を紹介致します。

 

基本的な薬効・適応

 

β1,β2受容体刺激作用。

 

・β2受容体刺激作用による

気管支拡張作用   血管拡張作用

 

・β1受容体刺激作用による

心機能亢進作用(心筋収縮力増強・心拍数増加・心拍出量増加)

 

適応として

気管支喘息 

・各種の高度の徐脈

・内耳障害に基づくめまい

 

光学活性によって、作用が90倍も変化する

l体はdl体より作用が90倍強いといわれる。

参照 https://wikimatome.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%83%B3

薬剤は、dl体として使用されています。

l体だと作用が強すぎで、薬として使用できないようです。

 

プロタノールの名前の由来

プロタノール L 注(Proternol-L)の名称は、有効成分である l-イソプレナリン塩酸塩(別名 l-Isoproterenol Hydrochloride)に由来している。

参照 http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/38/1-pi_098.pdf

名前の由来はそのままで覚えやすいですね。

 

補足資料

 

添付文書:

http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/37/4-pt_100.pdf 

 

インタビューフォーム:

http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/38/1-pi_098.pdf

 

同じ薬効の薬: 

yaku-mame.hatenablog.com