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イソクスプリンのまめちしき

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特殊な適応を持つ、β1β2受容体刺激薬のイソクスプリン。 

同じ薬効のイソプレナリンとは適応が異なるので、比較してみて下さい。

yaku-mame.hatenablog.com

 

作用は、β1,β2受容体を刺激するのですが、主にβ2受容体を刺激する薬物のようです。

しかし、β2受容体刺激薬の大半を占める「気管支喘息」の適応がメインではありません。

 

今回は、そんなイソクスプリンの適応を中心に紹介していきます。

 

基本的な薬効・適応

 

 アドレナリンβ₁β₂受容体刺激薬

 

薬理作用として

主にβ2受容体刺激作用による

・血管拡張作用

・子宮弛緩作用   がある。

 

適応は

頭部外傷後遺症

・末梢循環障害(ビュルガー病)

レイノー症候群

・子宮収縮の抑制(切迫流・早産、過強陣痛)

・月経困難症

 となっている。

 

適応の「ビュルガー病」とは?

四肢(主として下肢)の末梢動脈内膜炎症により動脈閉塞を来し、血流障害が生じる病気で、閉塞性血栓血管炎とも呼ばれる。

参照https://wikimatome.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E7%97%85

動脈の血流障害の病気を、ビュルガー病とよびます。

特定疾患であり、公費負担助成の対象ともなっているそうです。

 

適応の「頭部外傷後遺症」とは?

頭部外傷を受けた後、3週間以上を経過した慢性期に入ってから発症、もしくは3週間以上経っても残る症候頭部外傷後遺症(英:posttraumatic cerebral symptom、独:posttraumatisches Hirnsymptom)という。

参照:頭部外傷 - Wikipedia

疾患名の通り、頭部外傷後の3週間以上に渡り症状が出ることのようです。

症状は様々であるので、症状によりイソクスプリンを使用するようです。

 

補足資料

 

添付文書  :

https://www.medicallibrary-dsc.info/di/duvadilan_intramuscular_injection_5mg/pdf/pi_duv4_0909.pdf

 

インタビューフォーム: 

https://www.medicallibrary-dsc.info/di/duvadilan_tablets_10mg/pdf/if_duv_tab_1111_07.pdf

 

おくすり110:

www.interq.or.jp

 

同じ薬効の薬: 

yaku-mame.hatenablog.com