アメジニウムのまめちしき
低血圧に使用する、ノルアドレナリンを増加させるアメジニウム。
2つの作用の
・ノルアドレナリン再取り込み阻害
・MAO阻害作用
があるようです。
今回は、2つの作用を持つアメジニウムのまめちしきを紹介していきます。
①ノルアドレナリンの再取り込み阻害作用。
再取り込みを阻害するので、シナプス間隙のノルアドレナリンが増加する。
②MAO(モノアミンオキシダーゼ)阻害作用
MAOを阻害するため、ノルアドレナリンは分解されず、増加する。
結論として、ノルアドレナリンが増加作用をもつ。
適応としては
本態性低血圧、起立性低血圧
に使用される。
名称の由来 “rhythm”と“music”の合成語。音楽のリズムのように rhythmical(軽やかな、調子のよい)というこ とから朝起き不良、めまい、立ちくらみなどの低血圧に伴う多彩な愁訴を改善して、日常生活をリズミ カルに過ごすことができるという意味合いを込めている。
参照:https://ds-pharma.jp/product/risumic/pdf/risumic_tab_interv.pdf
「日常生活をリズミカルに過ごして欲しい」から来た名前のようですね。
臥位(がい)(寝た状態)や座位から急に立ち上がった時に血圧が下がり、ふらつきやめまい、易(い)疲労感(疲れやすい)、動悸(どうき)、視野のかすみ、眼前暗黒感、時には失神などを伴う病気
寝た状態や、座った状態から立ち上がった時に、主にめまい、ふらつきが発生する状態です。
朝起きた時に、めまい、ふらつきが何回も出現するようでしたら、起立性低血圧の可能性があるので、病院で診察を受けましょう。
(3)本態性低血圧を対象とした二重盲検比較試験において、アメジニウムはエチレフリン塩酸塩よりも有意に高い有効性を示した。(リズミック臨床試験)
(4)起立性低血圧を対象とした二重盲検比較試験の最終全般改善度において、アメジニウムはエチレフリン塩酸塩に優れる傾向を示し、有用性判定においては有意に優れた成績を示した。(リズミック臨床試験)
添付文書:
http://www.nichiiko.co.jp/data2/00920/02_product_document/530169_2190022F1202_1_01.pdf
インタビューフォーム:
https://ds-pharma.jp/product/risumic/pdf/risumic_tab_interv.pdf