アセトアミノフェンのまめちしき
解熱鎮痛薬として使用されるアセトアミノフェン。
一般用医薬品としても、使用されている成分です。
広く普及されている医薬品ですが、実は、薬理作用が完全に解明されていない医薬品なのです。
そんなアセトアミノフェンはどのような特徴があるのでしょうか。
今から紹介していきます。
非ピリン系 解熱鎮痛薬
解熱・鎮痛作用
具体的な機序が不明。
①中枢の視床下部の体温調節中枢に作用し、解熱作用が有力説。
③抗炎症作用はほとんど示さない。(COX阻害作用はほとんど示さない)
解熱・鎮痛、小児科領域における解熱・鎮痛に適応がある。
(CNN) 米オハイオ州立大学の研究チームは16日までに、市販の多くの鎮痛剤に含まれるアセトアミノフェンに、痛みだけでなく喜びの感情を抑える効果があることがわかったと発表した。
確かに中枢に作用するといわれている薬なので、完全に否定することはできないですね。
詳しい薬理作用を早く知りたいです。
アセトアミノフェンの原末は苦いため、その点を改良したのが「カロナール(アセトアアミノフェンの先発医薬品)」
参照:医薬品インタビューフォーム「カロナール」
https://www.ayumi-pharma.com/upd/med/interview/16/cl_t_if.pdf
製薬企業は、患者に飲みやすくするために、試行錯誤し、このカロナールができたようです。
また、このカロナールなのですが
「熱や痛みがとれて軽く、楽になる」が名前の由来となっています。
薬の名前を決めるときの会議はどうなっているのか、本当に気になります(笑)
世界中が震撼したタイレノール®への毒物混入事件。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、迅速な対応と消費者への誠実さ、公正さを柱とした企業理念を貫くことで、消費者への信頼を取り戻すことができました。今でも逸話として語り継がれている企業姿勢をお話します。参照:タイレノール®ものがたり
製薬企業にとって薬害は、企業生命に関わる重大なことです。
当時、一般用医薬品のタイレノール(アセトアミノフェン)を発売していたジョンソンアンドジョンソン社の毒物混入事件の対応は、素晴らしかったものと言われています。
あくまで、毒物の混入があっただけで、アセトアミノフェン自身に毒性があるわけではないのでご注意を。
詳細を知りたい方は、上の参照をクリックして、読んでみて下さいね。
添付文書:
インタビューフォーム:
https://www.ayumi-pharma.com/upd/med/interview/16/cl_t_if.pdf